遠く離れた場所に行く君に伝えたかった言葉がある
「君のことが好きだよ」って、ありきたりな言葉を
もう、叶わないんだけどね
初めてクラスメイトになった時、君とはすぐには話せなかった
俺はたいそう人見知りなものでね
一ヶ月経って、ようやく話すようになった
きっかけは何だっただろうか?
日常的で、当たり前のことだったから思い出せないや
それからはずっと、友達でいたね
君にどんな噂が流れていても、俺は君が好きだった
話すたびに揺れてふるえる、ちっぽけな心は
君といるだけで満足していた
ずっとずっと不安だったことがある
近くにいる君に、俺の思いが気づかれてしまってはいないかなんて
不安と期待の狭間で俺は、いつも悩んでた
君から離れたくはなかったから……
今年も同じクラスになったね
君と毎日、下らないことで笑いあう日々はなんて輝いているのだろう
もう卒業が近づいているのにね
ついつい、気持ちが抑えきれなくなってしまう
君にどんな噂を聞いていても、俺は君といたかった
話すたびに燃えるあらぶる、ちっぽけな俺は
君が欲しいと星に願ったんだ
話すたびに軋んでゆがむ、このココロ
俺の一生の宝物となるだろう
「アイツと幸せにな」
――君は本当に、酷い人
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ピアプロに投稿した「ありがとう、さよなら」2012年作を改稿。