短歌log4

消えていく鈍色の缶つみ重ね 年老いた猫は食欲の秋 ひゅうひゅうと奏でるものはヤカンなり 音楽会は今日も盛況 秋となり衣をかえる時期がきた ひとふさ、ふたふさ 抜けるその毛 黙々と縫いてゆくなりぬいぐるみ ただひとときの勢 […]

うきゆめ

ふわふわと浮かぶのは私のカラダ あわあわあわ、私の周りに無数のあわ やわらかに包みこまれてユラユラり ふわふわと浮かぶのは私のアタマ じゃぶじゃぶじゃぶ、私の周りに無限の水 しなやかに包みこまれてグラグラり ふわふわと浮 […]

愛、至るもの

ヒトは誰しも愛を宿している 心に身体に目に言葉に脳に手足に胎に それは小さいものだろう それは大きいものだろう ヒトそれぞれ大きさは違うのだが 愛を愛と理解しているものは少ない ヒトは誰しも愛を隠している 心に身体に目に […]

se coucher

ふわりふわり、落ちていく ぼくはどこまで行くのだろう ホワイト、クリーム、フラワーベージュ やわらかな色がぼくを包む ふわふわふわ、落ちていく ぼくをどこまで連れて行くのだろう イエロー、オレンジ、グリーンチャーム あざ […]

思うがまま

大きもの小さきもの この世の全てのものたちは 生まれ落ち死にゆく そのサイクルを紡ぎ続けるのみ 良きもの悪きもの この世の全てのものたちは 正しきも悪しきも その両方を抱き続けるのみ 愛せ愛せ 我が身を彼のものを 哀せ哀 […]

気ままな猫

日々を必死に生きている ゆったり眠りにつきながら 日々を必死に生きている 人と共に、ひとりで好きに お腹いっぱい食べたいな ぐっすり眠って夢を見たいな 争いも適度に生きたいな 雨風しのいで過ごしたいな 生きて生きて 日々 […]