幼馴染は聖女になったそうです。

 美しい声が聞こえた。それは幼いころから聞き慣れた甲高い声ではなく、ふかふかの毛布で包み込んでくれるような温かい声。  ――ああ、彼女は夢を叶えたのだ。  画面の向こうに映る彼女は、数年前まで斜め向かいの一軒家に住んでい […]

思うがまま

大きもの小さきもの この世の全てのものたちは 生まれ落ち死にゆく そのサイクルを紡ぎ続けるのみ 良きもの悪きもの この世の全てのものたちは 正しきも悪しきも その両方を抱き続けるのみ 愛せ愛せ 我が身を彼のものを 哀せ哀 […]

気ままな猫

日々を必死に生きている ゆったり眠りにつきながら 日々を必死に生きている 人と共に、ひとりで好きに お腹いっぱい食べたいな ぐっすり眠って夢を見たいな 争いも適度に生きたいな 雨風しのいで過ごしたいな 生きて生きて 日々 […]

BAKKEN

色とりどりの花火たち とても、綺麗な色をしてるわ 赤、青、黄色、緑に白 どれもこれも、美味しそうね 花火を揚げてみましょうか でも どうやって? 気合いがあれば出来るはずよ それなら、そうね 今日の夕飯は花火で決まり ヒ […]

sininen

僕はどうしてココにいるのだろう 誰か、どうか教えておくれ 青蒼碧、 あおい世界に閉じ込められた 何で、どうしてココにいるの 僕はどうして ココに堕ちたのだろう 君と二人、歩いていたのに 一緒に、並んで 光指す方へと進んで […]

buio

黒に染まった部屋で君を想う とても綺麗な優しい光の君よ 君とずっと一緒にいたい けれど、君を僕の色に染めるのは…… だから逃げた 君を黒に染めないために 暗い部屋で君のことばかり考えてしまう とても、とても苦しいんだ 君 […]

luce

白い明かりのついた部屋 私は貴方を待っているの 貴方と二人でずっといたいのに いつからか貴方はいなくなってしまった どうしてかしら? 私が嫌いになったのかしら? それでも、私は貴方だけを思うわ 朝が来た 窓を開ければまば […]